ども!あべちゃんです!
今回は高圧受電設備規程編です。
基本的には高圧に関する接地の規程ですので一緒に勉強していきましょう!
以下の投稿も参考にしてください。
いってみよう!!
1160ー1 接地工事
- 機械器具の鉄台、金属製外箱及び鉄わくなどには、下表により接地工事を施すこと。
- 高圧電路に施設する避雷器には、A種接地工事を施すこと
- 高圧電路と低圧電路を結合する変圧器の低圧側の中性点(変圧器の構造又は配電方式により中性点接地を行い難い場合は、300V以下の場合に限り低圧側の1端子)には、B種接地工事を施すこと。ただし、次のいずれかの場合はこの限りでない
①.電気路、電気ボイラー等常に電路の一部を大地から絶縁しないで使用する負荷に供給する専用の変圧器を施設する場合
②.変圧器の高圧巻線と低圧巻線との間に、金属製混触防止板を挿入し、かつ、これにB種接地工事を施す場合- 高圧の計器用変成器の二次側電路には、D種接地工事を施すこと
- キュービクルの金属製外箱には、D種接地工事を施すこと
機械器具の使用電圧の区分 接地工事 300V以下 D種接地工事 300V超過 C種接地工事 高圧 A種接地工事 あべちゃん4.高圧の計器用変成器というと、ZCT、VT、CT、ZPD、EVTを指します。
また、低圧用の計器用変成器の二次側電路には接地工事は必要ありませんので覚えておきましょう。
1160ー2 接地工事の接地抵抗値及び接地線の太さ
接地工事の種類 接地抵抗値 接地線の 最小太さ(銅線) A種接地工事 10Ω以下 一般(避雷器除く)
避雷器2.6mm(5.5sq)
14sqB種接地工事 計算による 別表 別表 C種接地工事 10Ω以下 1.6mm D種接地工事 100Ω以下 1.6mm
1160ー3 接地線の標識
接地工事の接地線にはJIS C 0446(1999)「色又は数字による電線の識別」に規定する緑/黄又は緑色の被覆を有するものを使用すること。ただし、接地線の埋設部分には、裸銅線又は裸導帯を使用することができる。
あべちゃんJIS C 0446「色又は数字による電線の識別」
適用範囲:ケーブルの絶縁線心、配線に用いる絶縁電線及び機器内で識別を必要とする個々の絶縁電線と裸線を色又は数字によって識別する場合に適用する。
たまーに赤色とか青色の接地線を見ますが、ダメなのかと思います。
ただ、高圧受電設備規程ですので、法的な効力はありません。
1160ー4 接地工事の接地線の施設
- A種又はB種接地工事に使用する接地線を人が触れるおそれがある場所に施設する場合は、次の各号によること
①.接地線は地下0.75m以上の深さに埋設すること
②.接地線を、鉄柱その他の金属体に沿って施設する場合は、接地極を鉄柱の底面から0.3m以上の深さに埋設する場合を除き、接地極を地中でその金属体から1m以上離して埋設すること
③.接地線の地下0.75mから地表上2mまでの部分は、電気用品安全法の適用を受ける合成樹脂管又はこれと同等以上の絶縁効力及び強さのあるもので覆うこと- B種接地工事の接地線は、容易に、かつ、安全に漏れ電流が測定できるように施設すること
- 機器、接地線及び接地極のそれぞれ相互の接続は、溶接、ろう付けによるか又は端子を用いて接続すること
- 接地線が外傷を受けるおそれがある場合は、電気用品安全法の適用を受ける合成樹脂管などに収めること。ただし、人が触れるおそれがない場合、又はC種接地工事若しくはD種接地工事の接地線は、金属管を用いて防護する事ができる
- 避雷器の接地線を防護する場合は、金属製の管以外の管に収めて施設すること
あべちゃん3.接地線の接続ですが、規程に適合していない場合がよく見受けられます。
例として2つ
1つ目、機器に取付ける部分や金属管に接続する接地線は心線そのままで接続されていることが多々あります。
2つ目、建物鉄骨を接地極として使用する場合の接地極と金属体の接続部で、金属管の固定用のクランプが使用されていた。
2つ目の件に関しては施工後、点検できない箇所に施設されていたため地震等で接地極が消失していたかもしれません。
1160ー6 共用・連接接地
- 共用・連接接地を行う場合における接地抵抗値は、各々の接地工事の接地抵抗値のうち、低い値の接地種別とすること
- 一つの接地極を共用する接地線の共通母線又は接地専用線の太さは、共用する接地極と接地を必要とする個々のものより選定した太さのもののうち最大の太さ以上のものを使用すること
- 避雷器の接地は、被保護機器の接地端子と連接接地すること(推奨)
- 電子計算機の接地を共用・連接接地とする場合は、接続を接地極付近で行うこと(推奨)
あべちゃん共用接地とは、各種接地工事の接地線を共通の接地極につなぐ工事をいう
連接接地とは、個別に施設した各種接地極の接地線を接続する工事をいう
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