接地とは何か/接地を知る(内線規程編)Part.1

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あべちゃん
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ども!あべちゃんです!

今回は内線規程に関する内容を抽出して共有します。

電気設備技術編も参考にしてください。あくまで、電気設備技術基準に基づいて点検する必要があります。

では早速!レッツゴー!!

1350ー3 「A種・C種・D種接地工事の施設方法」

A種・C種・D種接地工事の接地線は、次の各号により施設すること。

  1. 接地線が外傷を受ける恐れがある場合は、合成樹脂管などに収めること。ただし、人が触れる恐れがない場合、又はC種接地工事若しくD種接地工事の接地線は、金属管を用いて防護する事ができる。
    [注]避雷針、避雷器用の接地線は鋼製金属管内に収めないこと。
  2. 接地線は、接地すべき機械器具から60cm以内の部分及び地中部分を除き、合成樹脂管などに収め外傷を防止すること。ただし、絶縁電線をメタルラス張り、ワイヤラス張り又は金属板張りの造営材以外で外傷を受ける恐れのない場所に施設する場合は、造営材にそのまま密着して取り付ける事ができる。この場合の電線の固定又は支持方法は3165−2の規定に準じて行うこと。
  3. 接地線をメタルラス張り、ワイヤラス張り又は金属板張りの造営材に沿い施設する場合は、3102ー8に準じて施設すること。
  4. 接地する電気機械器具の金属製外箱、金属製の電線管、ダクトなどと接地線の接続は、電気的にも、機械的にも確実に行うこと。
あべちゃん
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A種:金属管✖️(人が触れる恐れがない場合は◯)

C種:金属管◯

D種:金属管◯

1350ー4 C種又はD種接地工事の特例

C種接地工事又はD種接地工事を施す金属体が次のいずれかに適合する場合は、当該接地工事を施したものとみなす。

  1. C種接地工事を施す金属体と大地との間が電気的及び機械的に確実に接続され、その間の電気抵抗値が10Ω以下である場合
  2. D種接地工事を施す金属体と大地との間が電気的及び機械的に確実に接続され、その間の電気抵抗値が100Ω以下である場合
あべちゃん
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接地工事が施されていなくても大地との間の抵抗値が規定値以下であれば接地工事が施されているものとみなしますよ。ということです。

1350ー5 B種接地工事の施設方法

  1. 高圧電路又は特別高圧電路と低圧電路を結合する変圧器の低圧側の中性点には、B種接地工事を施すこと。ただし、低圧電路の使用電圧が300V以下の場合において、当該接地工事を中性点に施設し難い場合は、低圧側の任意の1端子に施設する事ができる。
  2. 前項の接地工事は2105ー5に定める場合を除き、変圧器の施設ごとに施設すること。
  3. B種接地工事の接地線は3810−5に定める場合を除き、IV電線又はこれと同等以上の絶縁効力のある銅電線を用いること。ただし、地中及び接地極から地表面上60cm以下の部分、湿ったコンクリート、石材、レンガの類に接する部分又は腐食性ガス若しくは溶液の発散する場所に用いる場合を除き、アルミ電線を用いる事ができる。
  4. [B種接地工事の接地線の太さ]
    高圧電路と低圧電路を変圧器により結合する場合のB種接地工事の接地線の太さは、1350−5表によること。
変圧器1相分の容量接地線の太さ
100V級
200V級
400V級
500V級
アルミ
5KVAまで10KVAまで20KVAまで2.6mm以上3.2mm以上
10KVAまで20KVAまで40KVAまで3.2mm以上14㎟以上
20KVAまで40KVAまで75KVAまで14㎟以上22㎟以上
40KVAまで75KVAまで150KVAまで22㎟以上38㎟以上
60KVAまで125KVAまで250KVAまで38㎟以上60㎟以上
75KVAまで150KVAまで300KVAまで60㎟以上60㎟以上
100KVAまで200KVAまで400KVAまで60㎟以上100㎟以上
175KVAまで350KVAまで700KVAまで100㎟以上125㎟以上
1350−5表 B種接地工事の接地線の太さ

1350-5表 備考

  • 変圧器1相分の容量とは以下の値を言う
    3相変圧器の場合は定格容量の1/3の容量を言う
    単相変圧器同容量の△結線又はY結線の場合は、単相変圧器1台の定格容量を言う
  • 低圧側が多線式の場合は、最大使用電圧で適用する事(単相3線式は200V級)
あべちゃん
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ごく稀にですが、B種接地工事の接地線の太さが規程より細い場合があります。

また、変圧器に接続されている接地線の太さが適切でも、接地極からの接地線が細い場合があります。

低圧側の地絡や混触事の大電流で接地線が溶断する恐れがあるので注意しましょう。

電技に規定されている内容は接地線の最小太さです。

1350−6 人が触れる恐れがある場所のA種及びB種接地工事の接地線並びに接地極

[1項]

受電室・電気室など以外で接地線を電柱や屋側その他人が触れるおそれがある場所に施設する場合は、次の各号によること。

  1. 接地極は、地下75cm以上の深さに施設すること
  2. 接地線の接地極から地表上60cmまでの部部には絶縁電線・キャブタイヤケーブル又はケーブルを使用すること
  3. 接地線の地表面下75cm以下から地表上2mまでの部分には、合成樹脂管又はこれと同等以上の絶縁効力及び強さのあるもので覆うこと

[2項]

接地線を人が触れるおそれがある場所で鉄柱のような金属体に沿って施設する場合は、前項の規定によるほか、以下によること

  1. 鉄柱その他の金属体である場合は、その鉄柱の底面から30cm以上の深さに埋設して施設するものを除き、接地極をその鉄柱の側面から1m以上離して施設すること。
  2. 接地線全部に前項2に規定する接地線を使用すること

[3項]

接地線は、避雷針用地線を施設してある支持物に施設しないこと。

1350ー7 接地極

[1項]

埋設又は打込み接地極としては、銅板・銅棒・鉄管・鉄棒・銅覆鋼板・炭素被覆銅棒などを用い、これをなるべく水気のあるところで、かつ、ガス・酸などののため腐食するそれがない場所を選び、地中に埋設又は打込むこと。

[3項]

接地極と接地線とは、ろう付けその他の確実な方法によって行うこと。

あべちゃん
あべちゃん

建物鉄骨を接地極としていた現場で、接地線と鉄骨を配管固定用のクランプで挟み込んでいた現場がありましたが、施工不良です。

揺れ等で接地線が外れたり断線のおそれがあります。

1350ー9 引込み口における接地

[1項]

需要場所の低圧電路の引込み口付近において、建物の鉄骨であって、大地との間の電気抵抗値が3Ω以下の値を保っているものがある場合は、これを接地極に使用して、B種接地工事を施した低圧電路の中性線又は接地側電線にさらに引込み口付近において接地することができる。

1350ー10 低圧電路の中性点などの接地

低圧電路に施設する保護装置の確実な動作を図るために特に必要がある場合で、電路の中性点に接地を施すときは、次の各号により施設すること。

あべちゃん
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上で言う低圧電路を例示すると

1:一次側が低圧の絶縁変圧器に二次側低圧電路

2:混触防止板付き変圧器の二次側低圧電路

3:発電機に直接接続される低圧電路

  1. 接地線の太さは、1350ー5表に準じること
  2. 接地線は、導体に導線を使用した絶縁電線又はケーブルであること
  3. 接地極は、地下75cm以上の深さに埋設すること
  4. 接地線の地下75cmから地表上2mまでの部分は、電気用品安全法の適用を受ける合成樹脂管又はこれと同等以上の絶縁効力及び強さのあるもので覆うこと
  5. 接地線を鉄柱その他の金属体に沿って施設する場合は、接地極をその金属体の底面から30cm以上の深さに埋設して施設するものを除き、接地極を地中でその金属体から1m以上離して埋設すること
  6. 接地線に接続する抵抗器、リアクトルその他は、故障の際に流れる電流を安全に通じることのできるものを使用すること
  7. 前6の抵抗器、リアクトルその他は、電気取扱者以外の者が出入りできない
  8. ように設備した場所に施設する場合を除き、接触防護措置を施すこと

1350ー11 過電流遮断器の施設制限

接地工事の接地線には、過電流継電器を施設しないこと

あべちゃん
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接地線が遮断されると接地としての役割を果たせないためです。

単三回路において中性相に過電流遮断器は施設しません。

1350ー12 接地工事の兼用

同じ箇所に2種類以上の接地工事を施す場合は、接地抵抗値の低い方の接地工事で他の接地工事を兼用する事ができる

あべちゃん
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EAやEDを共用すると

EA,Dとなり判定基準は低い方の10Ω以下です。

1350ー13 接地線及び接地極の共用の制限

漏電遮断器で保護されている電路と保護されていない電路に施設される機器などの接地線及び接地極は、共用しないこと。ただし、2Ω以下の低抵抗の接地極を使用する場合は、この限りでない(勧告)

あべちゃん
あべちゃん

言葉での説明は厳しいのでまずは覚えておきましょう。

いずれ別の投稿で解説しますのでお待ちください。

ちなみに、原理としては漏電遮断器で保護できない部分に電流が流れることで人が感電してしまうということです。

あべちゃん
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ということでPart.1は以上になります。

接地関連の内容はめちゃくちゃ多いですし、内容が難しいので読み返して参考にしてください。

では、Part.2でお会いしましょう!

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